本と絵1「雲と鉛筆」著|吉田篤弘

「本と絵」と題して本を読んで想像した絵も描いていこうと思います。

題名|「雲と鉛筆」
作者|吉田篤弘
内容|ぼくは、屋根裏の部屋に住み、鉛筆工場で働いている。
大きなものが書かれた小さな本を読み、雲を眺め考える、
人生で大切なこことは何かを。(筑摩書房HPより)



主人公が住む屋根裏部屋に行くためには長い階段をあがらなくてはならない。
ちょっとお茶を入れようとするのにもヤカンを持ってその長い階段を降りて、
水をくんでまた上にあがる。
便利にしようと思えばいくらでもできる世の中だけれど、主人公が大切にしてることは
同じことの繰り返しの日々の中から、小さな変化を見逃さないようにすること。
便利になってしまったらたくさんのことを見逃しやすくなってしまうのかもしれない。

本当はこんな建物ではないと思うけれど、絵筆を好む人が住んでるのは
やはり鉛筆型なのではないかな、と想像して描いたのでした。