イラスト|本と絵「カソウスキの行方」

イラスト|本と絵
題名|「カソウスキの行方」
作者|津村記久子
内容|好きになったということを仮定してみる
   郊外の倉庫管理部門に左遷された独身女性・イリエ(28歳)は
         日々のやりきれなさから逃れるため、同僚の独身男性・森川を
         好きになったと仮想してみることに…(講談社BOOK倶楽部HPより)

*「本と絵」とは…読書をして頭に浮かんだ絵を制作するシリーズです。
誰かのせいで「普通の日常」からはずれてしまった。と思っていたら
またその生活が日常になっていく。落ちていく気持ちを少しでもあげようと、
好きな人を仮想する主人公の発想にはびっくりだけど、なんとなくわかる気もする。
楽しみが少しでもないと、なにごとも「続ける」ということができないのだと思う。
深く悩んでる場合ではなく、冒険にでる術もなく。淡々と日々を続けるための仮想。
想像力とは停滞を救ってくれるものなのかもしれない。

冒頭に水色の地に白のアネモネ柄の付箋が出てきたので、
脳内が一気に水色と白の世界になっていった。