イラスト|本と絵「ルウとおじいちゃん」

イラスト|本と絵
題名|ルウとおじいちゃん(作)藤本優子(翻訳)
作者|クレール・クレマン 
内容|私、大好きなおじいちゃんを誘拐します!おばあちゃんと死別したおじいちゃんを哀しみの淵から救うため、孫娘のルウは祖父の誘拐を計画。やがてルウの祖父への愛情は届き…。
(講談社BOOK倶楽部HPより)

*「本と絵」とは…読書をして頭に浮かんだ絵を制作するシリーズです。


自分の問題ではない答えを探すのは難題だ。
人を救おうとして思い切ったことをしても、それが良い結果に繋がるとは限らないけれど、なにが回復のきっかけになるかは誰にもわからない。世間の常識とははずれたところに答えがあるかもしれないし、永遠に元には戻らないかもしれない。ただ純粋に信じて、おじいちゃんを支えようとするルウが健気に思える。

主人公のルウがみつけたおじいちゃんの「居場所」として、使われていない線路の付近にあった古い貨車が出てくる。心を閉ざしてしまったおじいちゃんを連れて、不安の中小さな希望を求めて線路を歩く姿が思い浮かんだ。